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令和の米騒動!?2024年の米の値上がりの理由とは?今後はどうなる?

令和の米騒動!?2024年の米の値上がりの理由とは?今後はどうなる?

スーパーマーケットの陳列棚から、お米が消えています!?
この現象は6月頃からチラホラ見られ、先日、8/8に発生した南海トラフ地震の臨時情報発表後には、
全国のスーパーから完全にお米が消えました。

なぜ、こんなことが起こっているのでしょうか?
また、この現象がいつまで続くのでしょうか?

米作りや今の農家の現状、そしてお米の流通情報を知っている現役農家が今後のお米の価格動向や、
もしお米が無くなった時の対策にて詳しく解説します。

ここ数十年の米価格の推移

ここ数十年の米価格の推移

 
 お米は日本人の食生活に欠かせない食べ物の一つですが、戦後の食生活の変化とともに需要も減りつつあります。

 それに伴い、米価も年々下落していく傾向にあります。1990年代のバブル期には全国平均価格で23607円/60kgの価格で取引をされていましたが、ここ数年では13000円/60kgが平均となり、地方によっては9000円/60kgの価格で売買されている地域もありました。

 このため、米農家では生計が成り立たないため、農家を廃業する人が年々増加しており、基幹的農業従事者の減少に拍車をかけています。

2024年に米の値上がりが起こっている理由

2024年に米の値上がりが起こっている理由

お米の値段の決まり方

 お米にかかわらず、商品の値段は、市場の需要と供給で価格は決まります。上記の表でもわかりますが、1993には作況指数74(100が基準)、2003年は作況指数90と不作になり、米価が20000円台に高騰しています。

 米卸業者や農家からの米の供給が少なくなったり、政府米の備蓄が少なくなると、市場原理に基づき米の価格が値上がりしていたことが分かります。

※作況指数とは?
○水田10a当たり平年収穫量(平年値)を100とし、その年の収穫量を示す指数。100よりも小さい数値にならばなるほど、お米の収穫が少なかったという事です。

なぜ 2024年は 米の需要が増したのか?

 需要が増している理由の一つに、2022年に始まったロシア-ウクライナ戦争によって小麦価格が上昇したため、パンをはじめとする小麦製品が高騰し、パン食から米食にうつる人が増えたこと、そして、コロナ自粛が明けた事によって、外食の増加やインバウンドによる外国人旅行者の米食の需要が高まったためといわれています。

そして、2024年はなぜ、米の供給が不足しているのか?

 供給不足の一番の原因に、昨年の猛暑などの異常気象による米の不作があげられます。

 近年、夏場は全国で35℃を超える猛暑日が幾日も続くようになりました。そのため、米が生育するのに必要な水量も十分に確保できず、例年通りの収穫量を確保できない生産地も増えてきています。

 そして、もう一つ、深刻な理由があります。それは米の生産人口の減少です。米を作る農家は年々、着実に減少しています。今年の米不足は、生産人口の減少がいよいよ顕在化してきたのではないか?と私は感じています。

米の売買で2024年に米農家の私が初めて経験した出来事!!

米の売買で2024年に米農家の私が初めて経験した出来事!!

 私は、大学生の時から家業である米作りを手伝って今年で約30年になります。

 日本の多くの農家は、収穫後、一度にJAや米卸問屋に米を出荷し、現金化することが一般的です。これは、農家の経営安定や、収穫後の保管・管理の負担を軽減するために行われています。

 ネット販売などを行うごくごく一部の農家以外は自宅や会社に在庫を持つことはありません。つまり、年末以降、日本の米の在庫は、政府の備蓄米、米卸問屋、地元の米販売店に集中する傾向にあります。よって、業者間の売買も秋、年末以外の時期に行われる事はありません。
 
 ところが、今年は4月に米卸業者、5月に地元の米販売店より、令和5年度産のお米の在庫状況の確認と、できれば売ってほしいとの要請がありました。このような出来事は30年米作りに関わって初めての事でした。

米作りの現場の状況と今後の未来

米作りの現場の状況と今後の未来

 私の地元は、普段、田んぼばかりで、人影もまばらな田舎ですが、6月になるとどこからともなく人が集まって、田植えが始まります。

 『わぁ~、田んぼに関わる人がこんなに人がいたんだ~』と思うと同時に、よく見ると60代から80代の夫婦がほとんどです。時々、40,50代の息子が手伝いに来ているのを見かけますが、10組に1人という割合です。

 農業従事者の高齢化はホントに深刻です。上のグラフでも分かるように私が見た現実を表しています。5年後以降には70,80代の農業者がいなくなり、基幹的農業従事者数は今の3分の1以下になると言われています。

今後のお米の価格はどうなる?また、消費者が気をつけること!

今後のお米の価格はどうなる?また、消費者が気をつけること!

 さて、いままで話してきたように、今後、基幹的農業従事者の減少とともに、米が安定的に供給できることが難しくなっていく可能性が高いです。逆に、需要は国内外ともに食糧(穀物)の消費が増しており、秋の業者間での今年の取引価格は前年に比べて間違いなく上がっていき、店頭の米価格の値上がりも必至です。

 そして、来年度以降の米価格についても、おそらく、この傾向は続いていき、大きな価格の下落はないでしょう。

 また、巷で食糧危機の話が散見されるようになりました。私はそこまでの状況に落ちてほしくないと思っていますが、でも可能性はゼロではないかな?とも感じることがあります。

 いずれにせよ、今後、食糧に関しては世界中で品薄になる? いえ、すでになっている?可能性があるので、念のため、少量の備蓄米をストックしたり、お気に入りのお店を探したり、できれば知り合いの農家さんをつくり、いざという時は融通してもらえる方がいたら少し安心ができるのではないかと思います。

まとめ -2024年だけの問題ではない!お米の値上がりは続く?-

まとめ -2024年だけの問題ではない!お米の値上がりは続く?-

 近年、お米の供給は厳しい状態にあります。
 1993年をピークに米の価格は年々下がっており、米農家では生活ができないこと、また、高齢化も相まって廃業する人が増え、基幹的農業従事者は年々減少しています。今後、物資高騰と高齢化によって基幹的農業従事者はさらに減少し、国内でのお米の生産量は減っていく傾向にあります。

 また、今年(令和6年度)も関東から西では記録的な猛暑が続いており、お米の生産量に大きなダメージを与える可能性が高いです。日本列島がますます高温化しており、今後も日本産のお米の生産量が増えていくことは考えにくい状況にあります。

 一方、お米の需要は今後も着実に伸びていくと思われます。
 戦争など国際情勢が不安定なため、海外産の小麦が高騰しており、日本国内で生産できる米の需要が日々増してきているのも事実です。故に需要と供給のバランスの関係から、今後も米の価格は大きく下落することは考えにくいと思われます。

 さらに、最近、食糧危機の記事が散見されるように、今後日本がそのような事態に陥る可能性がゼロではないので、日々、可能な範囲で食糧備蓄をしておけば、より安心できるかもしれません。

 それでも心配なら、直売できる農家のサイトのチェックを欠かさず、できれば農家の知り合いを見つけ、いざと言うときに食糧を優先的に融通してもらえる農家との関係性がをつくる事が最も安心できる手立てかもしれません。

 『備えあれば憂いなし』です!

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