【必読】お米をこよなく愛するあなたへ是非,知ってもらいたい農法『冬期湛水農法』
「冬期湛水(ゆみずたんぼ)って何?」という方いっぱいいるかと思います。
実は冬期湛水はぜひみなさんに知っていただきたい農法なんです。
一般的な農法とは違い、とても異質に見える農法ですが実はいいことがいっぱい!
今回は画期的な農法である冬期湛水について詳しく解説していきます。
お米好きさんはもちろん、「環境に配慮したお米を選びたい」「安心安全なお米を選びたい」という方も必見です。
冬期湛水とは?
冬期湛水は「ふゆみずたんぼ」とも呼ばれ、11月から5月の田植が始まる時期まで、田んぼに水を張り続けます。
JA指導の慣行農法では、冬場は田んぼを乾かして管理するのが一般的です。ですから、冬期湛水農法は はたから見るとたいへん異質な農法とも言えます。
冬期湛水田はいきものがいっぱい!
冬期湛水農法は冬場のたんぼに水をためることにより、たんぼ内の在来菌の活性化を促します。
水は生命の源であり、冬場も水を切らさないことで、1年中、在来菌が繁殖できる環境を整えます。
在来菌が活性化することにより、植物性プランクトンが発生し、それに伴い、動物性プランクトンも発生します。
そして、原生動物であるミジンコやイトミミズなどが発生します。
次に、カゲロウや、ユスリカ、トンボなどの水性昆虫が生まれ、それを食べるメダカや、カエル、蛇、そして最後に鳥類などがやってくるようになります。
このように、冬のたんぼに水を溜めることで、生物の多様性と生態系の好循環が生まれ、自然にやさしい農法として周知されています。
冬期湛水農法に肥料は必要か!?
冬期湛水農法では、化学肥料や堆肥、緑肥など肥料は一切入れることはありません。
あくまで、冬期に田んぼに水を溜めることで、土中の生命体の活性化を促すだけ。
肥料のもとであるチッソは主にイトミミズから生まれる糞がその役割を果たします。
イトミミズの活性度が、お米の収量に関わることもあり、
お米の収穫後に米ぬかを散布して、生物らの繁殖を助力します。
冬期湛水農法に農薬は必要なし!
農薬等は一切使いません。農薬を使ってしまうと、田んぼ内の土壌菌をはじめ、ありとあらゆる生命体が死んでしまうからです。
冬期湛水農法の一番の特徴は、たんぼ内にある生命体の活性化であり、それが全てです。
冬期湛水農法は自然との調和めざした画期的な農法
自然の力を生かした農法のため、収量は一般的な慣行農法に比べて3割ほど少ない収量となります。
また、自然農法に近いため、肥料過多になることがないので、
お米本来の風味を活かした美味しくて体にやさしいお米を作ることができます。
冬期湛水農法は環境配慮型農法
冬場のたんぼに水を溜めることにより、土中や表面水にさまざまな生き物が増え、田んぼ本来の環境が復元し、水を浄化します。
このため、冬期湛水農法は生物多様性の回復だけでなく、水質保全にも役に立つことが知られており、
近年、環境配慮型農法として多くの方に認知されています。
たんぼや市河十三代の冬期湛水田でできたお米はいかがですか?
たんぼや市河十三代では、2010年に不耕起・冬期湛水農法の指導者である故・岩澤信夫氏の自然耕塾にて、1年間座学と実習を学びました。
その後、12年にわたり、1反ではありますが冬期湛水農法をずっと続けています。
生命体の源泉である『水』を常に田んぼに溜めておくことにより、常に生き物が生き生きと活動しています。
そんな田んぼ育ったお米は、まさに自然の叡智が与えてくれた最高の食べ物の一つです。米好きには特にたまらない一品です。
ご関心のある方は是非一度、お召し上がりください。